【全豪オープン】大坂なおみ“イライラ”解消し3回戦進出 インタビューでは“なおみ節”

2020年01月22日 11時25分

3回戦進出を決めた大坂(ロイター)

【オーストラリア・メルボルン22日発】テニスの4大大会初戦、全豪オープン女子シングルス2回戦で世界ランキング4位(第3シード)の大坂なおみ(22=日清食品)が世界42位の鄭賽賽(25=中国)を6―2、6―4で下し、3回戦進出を決めた。

 試合の約3時間前から練習場で汗を流した大坂は、午前11時開始のマーガレットコートアリーナ第1試合に臨んだ。気温26度、5メートル前後のやや強めの風の中、前年覇者が登場すると、ひときわ大きな声援に包まれた。

 大坂のレシーブで始まった第1セットは序盤から互いの持ち味を出し合う展開となった。大坂は第2ゲームで先にブレークしたが、直後の第3ゲームでブレークバックされてしまう。時速180キロ台のサーブとパワフルなショットを叩き込む大坂に対し、鄭はスライスを織り交ぜながら巧みに返す。まさに「剛と柔」の戦いとなった。

 3―2で迎えた第6ゲーム、鄭のダブルフォールトによるラッキーな形でブレークすると、ここで流れが変わる。第7ゲームもキープした大坂は、強烈なバックショットと絶妙なフォアでウイナーを連発。ポイントを取られても笑みを浮かべる余裕も見せ、第8ゲームをブレークして最初のセットを奪った。

 大坂のサーブで始まった第2セットも両極端なプレースタイルが存分に発揮された。第1、2ゲームはともにキープし、3ゲーム連続のデュースとなった第3ゲームでブレークされた大坂はラケットをコートに投げつけて蹴るなど第1セットとは一変して感情を爆発。威力満点のショットを技で返され、ジラされ続けたことでイラ立ちを見せた。

 ベンチでタオルを頭からかぶって落ち着かせた大坂は第4ゲームでブレークバックするが、直後にまたブレークされる。3連続の“ブレーク合戦”となり、第6ゲームをラブゲームでキープされると2―4と劣勢に立たされた。

 しかし、ここから前年覇者は底力を見せる。第7ゲームをキープし、第8ゲームをブレーク。この日最も大きな「カモーン!」の声も飛び出し、最後は4ゲーム連続で奪って大逆転でセットを奪って勝利した。

 サービスエースが一本もない珍しい試合となったが、大坂はガマンのテニスを継続。新コーチのウィム・フィセッテ氏(39=ベルギー)との質の高い練習を物語る内容でもあった。

 試合後、大坂は「(途中で)崩れました。3セット目には入りたくなかった」と振り返りつつ「勝てたことが一番良かった。拍手が起きて、その時に自分のプレーが良くなった」とファンの後押しに感謝。前年覇者としてのプレッシャーについては「変わったことといえば、他の選手が私にもっと勝ちたいと思い始めていることでしょう。でも、いい挑戦として受け止めている。それで自分が良くなれているので、いいことで恵まれている」と前向きに話した。

 コートでのインタビューの最後には観客に向かって「(会場の)9列目にマーカスという方がいると思います。いつもツイッターをよく見ています!」と“なおみ筋”でリップサービス。大きな笑いと歓声が沸き起こる中、さっそうと引き上げた。