【中国・深セン27日発】女子テニスの年間上位8選手で争われるシーズン最終戦WTAファイナルズが開幕。世界ランキング3位の大坂なおみ(22=日清食品)は同6位のペトラ・クビトバ(29=チェコ)を7―6(7―1)、4―6、6―4とフルセットの末に撃破。リーグ戦の初戦を白星で飾った。

 第1セットはファーストゲームをブレークされる嫌な立ち上がりとなったが、その後はサービスゲームをキープ。第8ゲームで相手のダブルフォールトに助けられてブレークすると、6―6でタイブレークにもつれ込んだ。すると接戦ムードは一転。サービスエースを連発した大坂が7―1と一方的な展開に持ち込んで最初のセットを奪った。

 第2セットも第2ゲームで先にブレークされ、ラケットを投げるシーンも。しかし、直後の第3ゲームでブレークバックに成功。その後は1ゲームずつブレークする一進一退の攻防の末、4―5の第10ゲームでブレークされてセットを落とした。

 ファイナルセットは第3ゲームで初めて先にブレークを奪うと、第7ゲームもブレーク。この日はウイナーの数こそ相手が上回ったが、サービスエース12本に加え、アンフォーストエラーやダブルフォールトなどのミスの回数が少なく、接戦の中でも主導権を奪った。結局、このセットを6―4で制して大事な初戦を勝利した。

 昨年はファイナルズで3連敗と辛酸をなめたが、直近2連続Vと勢いに乗る今年は大いに期待できそうだ。