男子テニスの楽天ジャパン・オープン6日目(5日、東京・有明コロシアム)、シングルス準決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(32=セルビア)がダビド・ゴフィン(28=ベルギー)を6―3、6―4のストレートで下し、決勝へ駒を進めた。
第1セットは第1ゲームから「調子がよかった」と話すサーブで流れを引き寄せ、第2ゲームをブレークするなど、序盤で3―0とリードを広げた。その後は、互いにキープし合う展開となったが、要所で鋭いショットを何度も決め、最初のセットを先取した。
第2セットは「早めにブレークが取れた」と巧みなバックハンドで第1ゲームからブレークを奪い、自身のペースに持ち込んだ。結局、1試合を通じて相手に一度もブレークを許さない王者のテニスで勝利を収め、初出場初優勝に王手をかけた。
10月にしては、異例の暑さの中での試合だった。「これくらいの暑さなら我慢できる」と振り返った一方で「8月はもっと違う状況になるかもしれない」と危機感を募らせた。
東京五輪で優勝するためには、暑さに慣れることが必要だ。五輪会場のコートだけでなく、夏モードの暑さも体験できたことは、大きなプラスになりそうだ。