チェックはOK! 男子テニスの楽天ジャパン・オープン初日(30日、東京・有明コロシアム)、ダブルス1回戦にシングルス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(32=セルビア)が、フィリプ・クライノビッチ(27=同)とペアを組んで登場した。

 9月の全米オープンシングルス4回戦では左肩の故障で途中棄権。今大会が復帰戦となったが、結果は初戦敗退。それでも「今日は負けたが、速い球や遅くて回転する球などを打つこともできたので大丈夫」と1日からのシングルスには問題がないことを強調した。

 日本でのツアー公式戦出場は今回が初めて。その理由を「日本の皆さんの前でプレーをすることが目的」とした上で「五輪のことは考えている。五輪のためにコートの状態を確認することができる」。同会場で行われる東京五輪で金メダル獲得を見据えてのものだ。

 4大大会で優勝16回を誇り、現在のテニス界で“最強”とも評されるジョコビッチも、五輪では結果を出せていない。北京では銅メダルを獲得したものの、ロンドン、リオとメダルを手にできなかった。

「生涯ゴールデンスラム」(4大大会全制覇+五輪金メダル)に向けて残るは五輪だけ。ジョコビッチは「全力を尽くして自分の国にメダルを持って帰れるよう頑張りたい」と東京五輪へ並々ならぬ決意を披露。日本のエース錦織圭(29=日清食品)は右ヒジ故障で今大会を欠場したが、王者の金メダルロードに抜かりはない。