【全米OP】大坂の次戦4回戦の相手ベンチッチは超クセ者

2019年09月02日 16時30分

大坂(左)は15歳のガウフ(右)とともにコート上でインタビューを受けた(ロイター=USA TODAY Sports)

【ニューヨーク31日(日本時間1日)発】テニスの全米オープン女子シングルスで連覇を狙う世界ランキング1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、今季2戦2敗と苦手にしている同12位ベリンダ・ベンチッチ(22=スイス)と4回戦で対戦する。

 大坂は3回戦(31日)で同140位の新星コリ・ガウフ(15=米国)に6―3、6―0と圧勝。連覇へ向けて上々だが、ベスト8を懸けて戦う相手は難敵だ。ベンチッチには今年3月のBNPパリバ・オープン4回戦でストレート負けを喫し、5月のマドリード・オープン準々決勝ではあと1ゲーム奪えば勝利という状況から、突然崩れて逆転負けを食らった。

 DAZNテニス中継解説者の佐藤武文氏(47)はベンチッチについて「パワーで押すのではなく、ボールコントロールにたけた技術の高い選手。相手の嫌がるプレーをする才能にあふれている」と分析する。実際、前回の対戦で大坂はテンポを狂わされ、イライラを爆発させた。ラケットを叩きつけ、涙を見せたのは記憶に新しい。

 ベンチッチは同郷で元世界1位のマルチナ・ヒンギス(38=スイス)と親交が深く、コーチを受けたこともある。「ヒンギスも相手の逆を突くテニスが得意。ベンチッチも同じタイプなんです」(佐藤氏)。相手に翻弄されても冷静に対処できるか。大坂のメンタルが試される一戦になる。

 一方で大坂はガウフ戦後、号泣する15歳を優しく抱き寄せ、コート上で一緒にインタビューを受けて感動を呼んだ。この異例の行動について、佐藤氏は「なかなかできることではない。勝負師は性格が悪いくらいじゃないと勝てないと言われることもあるが、彼女のように優しい心を持った選手が世界1位として活躍するのは特筆すべきこと」と絶賛。この充実しきった精神面があれば、難敵もクリアできそうだ。