【テニス】大坂 減量効果で全米オープン連覇だ

2019年08月19日 16時30分

大坂の体は先週の大会ですっきりした?(ロイター=USA TODAY Sports)

 大坂の“夏の陣”がいよいよ開戦だ。女子テニスの大坂なおみ(21=日清食品)が19日発表の最新世界ランキングで1位の座をキープし、26日開幕の全米オープン(米ニューヨーク)に第1シードで臨むことが決まった。女王として大会2連覇に挑むが、前哨戦のウエスタン&サザン・オープンの準々決勝(16日)では試合途中に左ヒザを痛めて途中棄権。女王は果たして大丈夫なのか? ケガの検証と4大大会3勝目へのポイントを分析する。

 好事魔多しとはこのことだ。大坂にとって得意のハードコートの季節が到来し、直近2大会はともに8強進出。徐々に復調してきた中でのアクシデントとなった。大坂はウエスタン&サザン・オープン準々決勝の第3セットの第2ゲームでサーブを打って着地した際に左ヒザに違和感を覚え、メディカル・タイムアウトを要求。約10分間の治療を施してコートに復帰したが、このゲームを落としたところで陣営はストップを指示した。

 だが、ケガのシーンを改めてVTRで確認したDAZNテニス中継の解説者・佐藤武文氏(47)は「突発的なもので、少し休めば問題ないと思います。メディカル・タイムアウトの前にヒザを動かす所作をし、陣営は“何かあった?”みたいなしぐさをしていましたが、無理をさせないという判断でしょう」と分析する。

 第2セット後にはシューズを交換しているが、佐藤氏は「その影響とは考えにくい」。大会トレーナーのテーピングの巻き方が少し雑で、その相性の悪さも棄権の原因と指摘する関係者もいる。いずれにせよケガは大事に至っておらず「前哨戦で無理するより連覇が懸かる大会に万全の状態で出る」という判断であることは間違いない。

 その一方で佐藤氏は大坂の体形の変化を指摘。初戦敗退した7月のウィンブルドン選手権に比べて「全体的にシェイプされていますね。全米オープン前にだいぶ絞ってきたと感じました」と語る。この変化こそ左ヒザの不安を打ち消すという。「テニスプレーヤーにとってヒザは体を支える大事な部分。特に右利きの大坂選手にとって、左ヒザはサーブの軸足ですから」

 ケガの影響を考えた上でも、減量はもちろん大きなプラスになる。実際、昨年の全米オープンでは以前より体重を10キロ近く落として優勝したと言われている。そう考えると「絶頂の兆し」とみることもできる。

 大坂は前年の優勝で2000ポイントを獲得。仮に今大会を欠場すると全ポイントを失う。現在、世界2位のアシュリー・バーティ(23=オーストラリア)との差はわずか105ポイントしかない。コートに立つことが最重要ということを考えると、やはり棄権は賢明な判断と言えよう。

 何より、大坂自身の「たとえ医者がノーと言っても、最終的にはプレーすると思う」という言葉が全てを物語っている。大会まで1週間となり、最後の調整も大きなポイントになりそうだ。