【全仏OP】錦織圭 赤土の絶対王者に完敗

2019年06月05日 02時04分

ナダルに完敗し初の4強入りを逃した錦織(ロイター)

【フランス・パリ4日(日本時間5日)発】“全仏男”に全く歯が立たなかった。テニスの全仏オープン男子シングルス準々決勝で、世界ランキング7位の錦織圭(29=日清食品)は、全仏11回優勝を誇る“赤土の絶対王者”ラファエル・ナダル(33=スペイン)に1―6、1―6、3―6のストレートで完敗した。

 序盤から力の違いを見せつけられた。第1セットは第2ゲームで先にブレークされ、0―3といきなり劣勢に立たされる。クレーの土壌を知り尽くした王者の強く正確なストロークに動かされ、全く自分のテニスができない。第4ゲームはデュースの末に何とかキープしたが、これが精一杯。第6ゲームをブレークされて1―5となり、わずか34分で1セットダウンとなってしまった。

 第2セットは第1ゲームをラブゲームでブレークされたが、第2ゲームですぐにブレークバックして意地を見せる。ナダルの圧倒的な強さゆえ、錦織がポイントを取るたびに歓声が大きくなるが、第3ゲームでまたもブレークされて意気消沈。高い打点にバウンドする計算されたショットと絶妙なドロップ、時折スーパープレーなども織り交ぜてウイナーを連発する王者に防戦一方となり、このセットも1―6で落とした。

 少しでも見せ場をつくりたい錦織だが、第3セットも1―1からブレークされて追う展開。4回戦まで13時間22分も戦ってきた疲労は隠せず、ナダルの圧倒的なサーブとストロークに対し、ボールを追わないシーンも目立った。ベンチでトレーナーから右腕のマッサージ処置を受けた錦織は第6ゲームを何とかキープ。ここで雨雲が上空を覆い、雨が降ってきたことで一時中断となった。

“水入り”で流れが変わるどころか、休憩でさらに元気いっぱいとなったナダルに第7ゲームをラブゲームでキープされ、あっという間にマッチポイントとされると、第9ゲームでジ・エンド。両手を突き上げるナダルに対し、完敗の錦織は悔しささえ見せずにサバサバと引き揚げた。

 勝利したナダルは「プレーの内容には満足。いつもここでプレーすることは光栄です」と笑顔で語った。クレーの怪物の強さだけが光った一戦となってしまった。