【全仏オープン】錦織 5年連続16強も心配される全豪の二の舞い

2019年06月01日 16時30分

激闘を制した錦織だが、疲労の蓄積が気がかりだ(ロイター)

【フランス・パリ31日(日本時間1日)発】テニスの全仏オープン男子シングルス3回戦で、第7シードの錦織圭(29=日清食品)は、第31シードのラスロ・ジェレ(23=セルビア)を6―4、6―7(6―8)、6―3、4―6、8―6とフルセットの末に制し、5年連続でベスト16進出を決めた。初の4大大会制覇に向け、4時間26分に及んだ大激闘の“代償”が懸念されそうだ。
  
 錦織は「クレーキング」とも言われるほど、赤土のコートを得意とするジェレの粘りと、正確なストロークに大苦戦。酷暑の中、格下を相手に一進一退の攻防を繰り広げた。最終セットまでもつれ込む大激闘の末、4時間26分で何とか勝利をつかんだ。

「(第5セットで)0―3になった時はつらかった。(相手が)数段上がっていったので、ちょっと無理かなと思った」としながらも「一本ずつ、いつかチャンスがくると思った。それだけです」と絞り出し、苦戦した理由については「サーブが左右に打ち分けられてつらかった」と漏らした。

 全仏の前哨戦となったイタリア国際準々決勝では、ストレート負けを喫した際に「フォアハンドが気持ちよく打てないときがあるので…」と自らの異変を告白していた。実際、この日も第2セットでタイブレークに突入し、6―5とした勝負どころの我慢比べに耐えられずに、自らのミスショットで3連続失点で落とした。しかも、ショットの調子が上がらないまま臨んだ今大会では1回戦を1時間59分、2回戦で3時間2分、この日は4時間26分も戦っている。ラリーが持ち味の錦織とはいえ、肉体を酷使しているのは明らかだ。今年1月の全豪オープンでも1回戦から4試合で13時間47分を戦って、心身とも疲弊し、迎えた準々決勝では試合中に右太ももを痛めて棄権した。

 今回も5セット制のグランドスラム大会。すでに3試合で9時間27分も全力プレーを続けているだけに再び、同じ事態に陥りかねない。4回戦ではブノワ・ペール(30=フランス)と対戦するが、死闘を制した錦織に不安は尽きない。