【全仏オープン】大坂なおみ 強くなったメンタルで大逆転勝利

2019年05月29日 01時10分

逆転勝利の大坂なおみ(ロイター)

【フランス・パリ28日発】テニスの全仏オープン女子シングルスで、第1シードの世界ランキング1位・大坂なおみ(21=日清食品)が初戦(1回戦)で同90位アンナ・シュミエドロバ(24=スロバキア)と対戦し、0―6、7―6、6―1で薄氷の勝利。昨年9月の全米オープン、今年1月の全豪オープンに続き、今大会Vなら史上初の「4大大会初制覇から3連続V」という記録がかかる中、苦しみながら2回戦に進んだ。

 立ち上がりは最悪だった。ラリーでミスショットを連発し、第1セットはいきなりファーストゲームをブレークされると、リズムに乗れないまま第3、5ゲームもブレークされる苦しい展開。自身のサービスゲームでもダブルフォールトが目立ち、格下相手にまさかの“ベーグル”で第1セットを落とした。

 気持ちをリセットして迎えた第2セットはファーストゲームをキープ。第1セットとは別人ともいえる動きになり、パワーショットに加え、取り組んできたドロップショットも効果的に決め、第2ゲームで初めて「カモーン!」と叫んだ。だが、ここで2つ目の波乱。3―0とリードした第4ゲーム途中で激しい雨が降って一時中断。いい流れの中で“水入り”となり、またも流れが変わる。

 再開後は4ポイント連続で落としてブレークを逃し、第5ゲームでは逆にブレークされる嫌な展開。第6ゲームが終わって3―3と並ばれてしまう。その後、4―4で迎えた第9ゲームでもミスを連発して4―5と絶体絶命のピンチを迎えると、ベンチに座ってタオルで顔を覆った。その目には涙が光っていた。

 後がなくなった大坂は第10ゲームを気合でブレークするが、第11ゲームでブレークバックされ、再び5―6で崖っ縁に立たされた。迎えた第12ゲームはデュースの末、ダウンザライン、ドロップショットと大技小技を駆使してピンチを切り抜け6―6のタイブレークに持ち込んだ。再び流れを呼び込むと、タイブレークスコア6―4から、最後はラリーを制して第2セットを7―6で奪った。

 これで完全に息を吹き返した大坂はショットがさえまくり、サーブも安定。第3セットは第3、5ゲームをブレークすると、5―1で迎えた第7ゲームをラブゲームでブレークし、意地の逆転勝利を飾った。

 試合後、大坂は「ありがとうございます」と日本語で第一声。「コンディションを合わせるのも大変だった。応援してくれたファンに感謝したい」と笑顔で語った。

 何度も土俵際に追い込まれながら、強いメンタルで乗り切った大坂。2回戦は元世界1位のビクトリア・アザレンカ(29=ベラルーシ)との対戦となる。