【テニス】大坂に必要な「聞く耳」

2019年05月11日 16時30分

感情をコントロールできない大坂の未来は…(ロイター)

 女王の課題は山積みだ。女子テニスで4大大会2連勝中の大坂なおみ(21=日清食品)は9日のマドリード・オープン準々決勝で同18位のベリンダ・ベンチッチ(22=スイス)に、あと1ゲーム奪えば勝利という状況から突然、崩れて逆転負け。精神的モロさを露呈し、世界1位陥落の危機に立たされているが、この現状にDAZNテニス中継の解説者・佐藤武文氏(47)は「今は順位よりもテニスの質を上げること」と指摘した。

 ベンチッチ戦は完全にテンポを狂わされてイライラを連発。ラケットを叩きつけ、ベンチで涙を見せるシーンもあった。佐藤氏は「絶対女王になるには相手の戦術に対応し、もっと深みのあるテニスをしないと」。そんな中で、やはり頼るべき存在はジャーメーン・ジェンキンス・コーチ(34=米国)だという。

 同コーチは試合中、ダウンザラインを打ち込まれてイラ立つ大坂に「むしろオープンコートにクロスを打てるチャンス」と視点の切り替えを指南。また、パワーヒッティングに頼りがちな場面では、イチかバチかではなく「ウイナーを確実に取れそうな時を見極めてウイニングショットを打て」と的確なアドバイスを送っている。

 佐藤氏は「バクチのショットは決まればいいが、ミスするとフラストレーションがたまるんです」。それだけに、精神面でのモロさを再び見せた大坂は、どこまでコーチの“金言”に耳を傾けることができるか。次戦は全仏オープン(26日~)の前哨戦となるイタリア国際(13日開幕)に出場予定だ。