【ドイツ・シュツットガルト26日発】女子テニスのポルシェ・グランプリ、シングルスで世界ランキング1位で第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)は準々決勝で同25位のドナ・ベキッチ(22=クロアチア)に6—3、4—6、7—6(7—4)で、4強入りを果たした。

 前日の2回戦を完勝し、勢いに乗る世界女王はこの日も力強いストロークで相手を圧倒。サービスキープが続いた第1セットは第6ゲームで30—30から強打で相手のミスを誘ってブレークに成功すると、その後は安定したサーブでこのセットを奪った。

 第2セットは第1サーブの精度が62%と落ちて、アンフォーストエラー(凡ミス)の数もベキッチの9回に対して11回と増えた。第9ゲームまではお互いにキープを続けたが、第10ゲームで15—40のピンチでフォアのミスが出てブレークを許し、このセットを失った。

 最終セットは第2ゲームでブレークを許し、0—3となった第3ゲーム後にはジェンキンス・コーチをコートに呼んで指示を仰いだ。迎えた第4ゲームはキープに成功したが、第5ゲームはブレークポイントを生かせずにチャンスを逃すと、第6ゲームではブレークを許し、1—5となって万事休すと思われた。

 だがそこから4ゲームを連取する驚異の粘りで追いつくと、6—6からタイブレークに突入。正確にコースを突くショットでミニブレークを奪い、最後はラリーを制してベキッチを振り切った。