【UAE・ドバイ27日発】男子テニスのドバイ選手権シングルス2回戦が行われ、第1シードの世界ランキング6位・錦織圭(29=日清食品)は同77位フベルト・フルカチュ(22=ポーランド)に5―7、7―5、2―6で敗れた。

 試合序盤から初対戦の新鋭に押された。第1セットは時速200キロを超える強烈なサービスエースを何度も食らい、第8ゲームまで全てのサービスゲームでポイントを許さずキープしたが、なかなかブレークできない。

 4―4で迎えた第9ゲームでようやく初のブレークを奪ったが、すぐに第10ゲームでブレークバックされるなど格下相手に一進一退の攻防が続いた。結局、第1セットを5―7で落とす波乱のスタートとなった。

 絶対に落とせない第2セット、第1ゲームでいきなりブレークした錦織はガッツポーズ。これで流れが変わり、安定したストロークで試合を優位に運んで5―1とリードした。しかし、ここからピリッとしない。相変わらずフルカチュのサーブに手を焼き、果敢なネットプレーを仕掛けられて5―5と並ばれてしまう。最後は5度目のセットポイントを制し、辛くも7―5で第2セットを奪ったが、悪い流れは断ち切れない。

 迎えたファイナルセットも第4ゲームで先にブレークを許す苦しい展開。ミスショットも目立ち、珍しくラケットを投げつけるシーンもあった。2―4と劣勢に立たされた第7ゲームはサービスエースを連発されてラブゲームで落とし、最後は第8ゲームでブレークされた。

 優勝なら世界4位に返り咲くはずだった今大会。第1シードとしてV候補の一角を担いながら、世界77位に取りこぼしたことは今後の課題となる。