【UAE・ドバイ19日(日本時間20日)発】女子テニスのドバイ選手権、今大会初戦となる2回戦で、世界ランキング1位で第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)は同67位のクリスティナ・ムラデノビッチ(25=フランス)に3—6、3—6と惨敗。全豪オープン覇者、世界1位としての初陣はまさかの黒星となってしまった。

 全豪オープン制覇後のカタールオープンを背中の痛みのため欠場した大坂。大会前にはドイツ人コーチのサーシャ・バイン氏(34)と契約解除し、精神的に独り立ちした大坂にとって今後の試金石となる一戦だった。大坂のサーブから始まった第1セットはいきなりダブルフォールトという波乱のスタート。そのゲームをブレークされると、続く第2ゲームも落としてしまう。その後も巧みに狙ったドロップショットがネットに引っかかり、深い位置を狙ったボールがアウトになるなど流れを戻せない。0—3と劣勢に立たされた大坂は第4ゲームに強烈なリターンを連発、ブレークバックして反撃するが、3—5で迎えた第9ゲームでは自身のふがいないプレーにラケットを投げて感情を表すシーンも。結局、第1セットを3—6で落とした。

 第2セットも第1、2ゲームを落とす苦しい展開。第4ゲームではチャンスボールを力んでミスショットし、ネットに当たったボールが自陣に落ちる不運もあって1—3となった。その後はサービスゲームを落としながらもブレークして粘る展開が続いた。だが、第8ゲームでブレークを許すと両手を広げてお手上げポーズ。このセットも3—6で落としてストレート負けとなった。

 大坂の次戦は3月のBNPパリバオープンの予定。前年優勝で獲得した1000ポイントが失効するため、もう早期敗退はできない状況に追い込まれている。