【オーストラリア・メルボルン21日発】テニスの全豪オープン男子シングルス4回戦で、世界ランキング9位の錦織圭(29=日清食品)が同23位パブロ・カレノブスタ(27=スペイン)を5時間5分の死闘の末に、フルセットで撃破した。

 試合後のインタビューで錦織は「何と言っていいか分からない。一番タフな試合だった」と振り返り、さすがに疲れ切った表情。最終セットのタイブレークで5―8と3ポイントのリードを許した際には、さすがに「やばいなと思った」というが「最後、集中してプレーできた」と集中力が切れることはなかった。第1、2セットと相手に連取されたため「少し戦術を変えた。自分のプレーで、ボールを深く入れて攻めることを増やした」という。

 次戦は全豪では自身初のベスト4がかかる準々決勝。「無心でやっているだけ。最後まで諦めずに、とりあえずリカバリーして。プレーはいいので体を戻して臨みたい」と話した。