【英国・ロンドン11日(日本時間12日)発】男子テニスの年間成績上位8人で争うATPツアー・ファイナルが11日開幕し、1次リーグB組の世界ランキング9位・錦織圭(28=日清食品)は同3位ロジャー・フェデラー(37=スイス)を7―6、6―3のストレートで破り、白星発進を決めた。

 錦織がフェデラーに勝利したのは2014年3月のマイアミ・オープン以来、4年8か月ぶり。

 試合後、錦織は「自分のアイドルであるロジャーとの試合はいつも難しい展開になるので勝ててうれしい」と笑顔でオンコートインタビューに答えた。

 全体の内容については「お互い、第1セットは大会初戦の難しさに悩まされたけれど、第2セットに修正できてよかった」と振り返った。

 そして対フェデラーの連敗を「6」で止めた勝因については「ロジャーにはこの2か月で2回も負けていたので、何かを変える必要があった。フォアハンドの積極性を高めることが第2セットで実を結んだ。ラッキーなポイントもあったけれど、積極的に前に出たことがよかった」と語った。

 錦織は次戦、同6位ケビン・アンダーソン(32=南アフリカ)との無敗対決に臨む。