【フランス・パリ31日発】男子テニスのマスターズ・パリ大会シングルス2回戦で、世界ランキング11位の錦織圭(28=日清食品)が初対戦の同46位アドリアン・マナリノ(30=フランス)を7―5、6―4のストレートで下し、3回戦に進出した。

 前週のエルステバンク・オープン(ウィーン)は絶好調で勝ち上がったが、決勝(28日)はストレート負けで約2年8か月ぶりの優勝はならなかった。年間成績上位8人によるATPツアー・ファイナル(11月11~18日、英国・ロンドン)進出へ向けて、負けられない大会の初戦だ。

 第1セットは鮮やかなネットプレーを何度か決めたものの、なかなか相手のサーブを破れない。それでも第11ゲームでフォアをクロスに打ち込み、ウイナーを決めてブレークに成功。第12ゲームはあっさりサービスをキープしてこのセットを奪った。

 第2セットもサーブをキープし合って迎えた第7ゲーム、勝負どころで見事なパッシングショットを放ち、きっちりブレークした。そのまま押し切って初戦を突破した。

 錦織は「今日はリターンが入っていなかった。もうちょっとサーブとリターンを安定させたい」と反省を口にした。最終戦のファイナル出場に向けては「まずは今週頑張って、どうなるかわからないので。(今シーズン)最後かもしれないので、頑張っていきたい」と話した。