【中国・上海10日発】男子テニスのマスターズ上海大会、シングルスで世界ランキング12位・錦織圭(28=日清食品)は初戦の2回戦で同415位ウ・イビン(18=中国)に3―6、6―0、6―3で逆転勝ちし、3回戦に進出した。

 昨年プロに転向したばかりの格下に、まさかの大苦戦だった。第1セットはストローク戦でミスが多く、地元の声援を受けた18歳の際どいショットを止められない。2度もブレークを許して押し切られた。第2セットになってようやくプレーが安定して逆転に成功したが、試合後は「本当に負けるかもしれないと思った。勝てて良かった」と安堵の表情だった。

 先週の楽天ジャパン・オープンでは決勝で敗れ、凱旋Vはならなかった。3回戦の相手は同57位のサム・クエリー(31=米国)。過去6勝4敗と勝ち越しているが、シーズン成績上位8人で争うATPツアー・ファイナル(11月11日開幕、英国・ロンドン)出場へ向けて負けられない試合が続く。