【中国・北京5日発】テニスの中国オープン女子シングルス準々決勝、世界ランキング6位の大坂なおみ(20=日清食品)は地元中国の同45位、張帥(ジャン・シューアイ=29)に3―6、6―4、7―5で逆転勝ちして準決勝に進出した。

 第1セット第1ゲームにいきなり相手にブレークを許すと、第3ゲームを落として劣勢に。自分のプレーに納得がいかないのか、サーシャ・バイン・コーチ(34)のコーチングを受ける間、涙を見せる場面もあった。第4ゲームをブレークしたものの、地元の大声援を背にジャンが先取した。

 第2セットは大坂が何とか取り返したものの、勝負の第3セットはブレークを奪い合う接戦に。だが6―5で迎えた第12ゲーム、最後は得意の弾丸サーブでエースを奪い、試合を決めた。第1セットの不調からキレることなく逆転に成功し、課題のメンタル面でも成長の跡を見せつけた。

 準決勝では同20位アナスタシヤ・セバストワ(28=ラトビア)と対戦する。