【全仏OP】錦織 若手の成長を肌で感じる痛恨の敗戦

2018年06月04日 11時30分

錦織はティエムの強烈なショットに対応できなかった(ロイター)

【フランス・パリ3日発】テニスの全仏オープン男子シングルス4回戦で世界ランキング21位の錦織圭(28=日清食品)は同8位ドミニク・ティエム(24=オーストリア)に2―6、0―6、7―5、4―6でまさかの惨敗。4大大会初制覇の夢を断たれた。

 過去2戦2勝と圧倒していたが、最後の対戦は2016年。あれから2年の間に、立場は逆転した。ティエムは220キロを超える高速サーブを武器に「走攻守」揃った怪物に進化していた。

 錦織は肩まで跳ねてくるボールを返すのがやっと。「足が動いていなかった。彼の高い重いボールに雑な入り方をしていた」とリズムを狂わされた。ベースラインの外に出され、持ち味の速攻も封じられた。「(以前より)粘り強さは感じた。前に入ってなかなか打てなかった」と、お手上げだった。

 次第に対応し、第3セットを奪ったが、勢いは続かない。第4セットでは“悪癖”も再発する。ティエムにブレークを許すと、怒りのあまりラケットを赤土に激しく叩きつけた。故障明けの右手首をかばったのか、わざわざ左手に持ち替えての一撃で衝撃のあまりラケットは空中で2度、3度と回転した。さすがに気まずいムードとなった。

 これで今季の錦織のクレー(赤土)シーズンは終了し、次戦からは芝のシーズンが開幕する。ただ、テニス関係者は「芝は手首にかかる負担が大きくなる。どうするのか」と、情勢を不安視するばかりだ。勝率も芝が最も悪い。だからこそ、得意の赤土で勝ちたかったのだが…。

 錦織は「期待はしていた分、やっぱり悔しい」。若手の成長を肌で感じる痛恨の敗戦となった。

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