【全仏OP】錦織 天敵にフルセット勝ちで3回戦進出

2018年05月31日 11時30分

ペール(右)に粘り勝ちの錦織(ロイター)

【フランス・パリ30日(日本時間31日)発】テニスの全仏オープン男子シングルス2回戦で世界ランキング21位の錦織圭(28=日清食品)は同51位ブノワ・ペール(29=フランス)を6―3、2―6、4―6、6―2、6―3のフルセットで下して3回戦に進出した。

 鬼門を辛くも突破した。「今日は苦しかった。すごい難しい試合でした」。第2、3セットを連取され、一時は崖っ縁に追い込まれたが「ファイナルセットもかなりアップダウンありましたけど、常にリードできる形でプレーはしていた。そこは良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 ペールは「天敵」と呼べる存在だ。2015年全米オープンでは初戦で手痛い黒星を喫した。この日も矢のようなバックハンドに魔術師のようなドロップショットを何度も決められた。

 それでも錦織は踏ん張った。勝負を分けたのは精神力だった。終盤ミスが増えたペールに対し、辛抱してボールを追いかける。最終セットは会場の声援が地元のペールに集中する完全アウェーと化したが「集中力を保つのと、作戦をなるべく細かに考えてプレーできた」と冷静な試合運びが光った。

 一方で喜んでばかりもいられない。右手首の負傷から1月に復帰し、5セットマッチを戦ったのは初めてだった。「久しぶりに長い試合だったので大変でした。体力的につらい部分もありましたし、暑かった。しっかり休みたい」と“本音”もこぼした。

 万全でも体力面で海外選手に劣る錦織は、グランドスラムを勝ち上がる条件が「1、2回戦をいかに短時間で勝ち上がるか」と言われている。2時間59分を要したペール戦は後々響いてくる。3回戦の相手は3戦連続でフランス勢となる同65位ジル・シモン(33)。錦織にとっては気の抜けない戦いとなる。

関連タグ: