【フランス・パリ28日発】テニスの全仏オープン女子シングルス1回戦で、世界ランキング20位の大坂なおみ(20=日清食品)が同95位ソフィア・ケニン(19=米国)を6―2、7―5とストレートで下し、2回戦に進出した。

 第1セット序盤からパワフルなプレーでケニンを圧倒。ミスが続いた第7ゲームでブレークを許したが、第8ゲームでこのセット3つ目のブレークを奪って上々のスタートを決めた。

 だが、続く第2セット第1ゲームをブレークされると、第2ゲームも落としていきなり劣勢。さらに第5ゲームも相手の強打の前にブレークを許した。ミスが多くなったが、第8ゲームでブレークを奪うと、ようやく落ち着きを取り戻した。第10ゲームで鮮やかなリターンエースを決めるなどしてブレークし、5―5と追いついた。連続13ポイント奪取と怒とうの攻めを見せた大坂は、第12ゲームも相手のサーブを破って試合を決めた。

 大坂は「今日の試合はちょっと難しかった。私の足があまり動かなかった。プレッシャーはあった」と苦戦を認めつつも、日本人の観客から大声援を受け「本当にうれしい。『なおちゃん、頑張って!』と言われてうれしかった」と発奮。2回戦では同51位ザリナ・ディアス(24=カザフスタン)と対戦するが「私は私で集中していきたい」と話した。

 3月にBNPパリバ・オープンでツアー初優勝を果たした大坂は、グランドスラムの大舞台でも旋風を起こせるか。