【イタリア・ローマ18日(日本時間19日)発】テニスのイタリア国際男子シングルス準々決勝で世界ランキング24位の錦織圭(28=日清食品)は元世界1位で現在18位のノバク・ジョコビッチ(30=セルビア)に6―2、1―6、3―6で逆転負けして4強入りはならなかった。ジョコビッチ戦は12連敗で通算2勝13敗となった。

 予定よりも約2時間30分遅れて始まった試合。今大会で好調の錦織は元世界1位をラリーで圧倒すると、第1、第5ゲームをブレークし、第1セットを先取。第1サーブの確率が落ちた第2セットはジョコビッチに主導権を握られたまま、落とすと、不可解な判定もあった最終セットは勝負どころでのミスが響いた。

 苦手のジョコビッチにフルセットで敗れ、12連敗となった錦織は「確実に勝てた試合だった。もったいない。大事なポイントを取りきれなかった。(不可解な判定もあり)審判に流れを変えられた部分もあった」と悔しさをにじませた。

 次戦は同じクレーコートが舞台で27日に開幕する全仏オープン。右手首の故障から復帰後、初の4大大会に臨むが「プレー自体は悪くない。久しぶりのグランドスラムで気持ちも自然と高まってくる」と先を見据えた。