【イタリア国際】錦織 完全復活まであと5%

2018年05月15日 16時30分

ロペスを破った錦織(ロイター)

【イタリア・ローマ14日発】テニスのイタリア国際男子シングルス1回戦で世界ランキング24位の錦織圭(28=日清食品)は同33位フェリシアノ・ロペス(36=スペイン)に7―6(7―5)、6―4でストレート勝ち。同4位グリゴル・ディミトロフ(26=ブルガリア)との2回戦に進んだ。

 ロペスはサウスポーでサーブが210キロを超えるビッグサーバーだが、徐々にタイミングを合わせて攻略し、ラリー戦では粘り強くミスを誘ってベテランをネジ伏せた。「簡単な試合ではなかった。1セット目はどちらに傾いてもおかしくなかった。ランキングも下がり、チャレンジャーの気持ちで入れる。ここから這い上がっていかないと」と安堵の表情だ。

 気がかりな右手首も試合中は気にするそぶりを見せなかった。日本テニス協会の倉光哲理事(73)はここまでの錦織のクレー(赤土)での戦いぶりについて「95%、復活したとみている」と目を細める。全仏オープン(27日開幕)に向けた大事な前哨戦だけに、明るい兆しと言えそうだ。

 一方で、残りの5%はまだ復調段階だという。特に倉光氏が指摘するのは「ドロップショット」と「デュースサイド(ネットに向かって右側)からのスライスサーブ」の少なさだ。この日、ドロップショットは2本にとどまった。また、スライスサーブも「相手をコートの外に出してオープンコートをつくってフォアを打ち込むのが錦織の持ち味」(倉光氏)だが、手首への影響が気になるのか、鳴りを潜めた。

 どちらも錦織がより楽に戦うために重宝してきたテクニック。復活の指標となりそうだ。

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