伊達氏が抱くテニス界への危機感

2018年05月10日 16時30分

意外な悩みを語った伊達公子氏(左)

 元テニス選手の伊達公子氏(47)がテニス界が抱える問題点を次々にあぶり出した。9日、8月に東京・大井町にオープンする複合スポーツエンターテインメント施設「スポル品川大井町」の記者発表会に登場。4面の屋内テニスコートは伊達氏がプロデュースしたが、意外な悩みも明かした。「引退した私がテニスしたいと思っても気軽にできるコートがない」。日本を代表する元女王が“テニス難民”になっているという。

 男子の錦織圭(28=日清食品)の活躍でテニス人口は上昇しているが、コートの数は減り続けている。日本テニス協会がまとめた「テニス人口等環境実態調査」では1996年からの13年間でコートの数は3分の2に減少した。プレーしたくても簡単にはできない状況なのだ。

 さらに伊達氏がコートのサーフェス(表面)をハードコートにしたのも強い危機感からだった。「日本全国人工芝ということが多いんですけど、世界基準でもあるハードコートにお願いした」。人工芝は足腰への負担が少なく維持費が安いという利点から国内で普及しているが、ATPツアーでは認められていない。そのため、関係者からは「競技力の向上につながらない」との批判が絶えずくすぶっている。

 伊達氏は女子テニス界の現状も憂慮。「大坂なおみちゃん以外となると、トップ100の中でちょっと人数が少ない。もう一度、みんながレベルアップしていかなければいけない」。レジェンドの主張がテニス界の未来を変えていくか。

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