世界最高峰リーグが実現なるか。10月に開幕する卓球「Tリーグ」に参戦する「T・T彩たま」が18日、埼玉県庁で会見を開き、リオ五輪男子団体銀メダルの吉村真晴(24)の加入が決定。吉村は「伸び悩んでいるところもあるが、世界で勝てるよう頑張ります。勝利に貢献して、必ず初代チャンピオンになれるよう頑張りたい」と抱負を述べた。

 Tリーグは世界トップリーグを目指し「過去2年で世界トップ10以内の選手がチームに1人以上いること」が参加条件になっている。五輪メダリストの吉村もこの条件には当てはまらず該当選手の獲得が必須となるが、同チームの運営法人代表取締役の柏原哲郎氏は「交渉中です。感触は相当いい。もう少しすれば発表できます。海外トップを入れてもどうしても勝ちたい。2、3人は海外勢になるのでは。日本人選手はトップ5と言える人と交渉中です」と大物獲得に自信を見せる。

 Tリーグの松下浩二専務理事(50)も「1チーム以外はめどが立っている」と、他のチームも目玉選手との交渉は着実に進んでいるという。世界最高峰リーグとなればテレビなどでの中継も必要になってくるが「試合時間がコンパクトに収まるような形式も考えている」(松下専務理事)と、中継を意識した独自のルールを採用する可能性も示唆した。

 張本智和(14=エリートアカデミー)ら日本勢の活躍が目立つ卓球界。国内外の大物参戦が計画通りに実現すれば、Tリーグが新たな風をもたらしそうだ。