卓球の全日本選手権6日目(20日、東京体育館)、女子ダブルス決勝は伊藤美誠(17=スターツ)、早田ひな(17=日本生命)の“みまひな”ペアが梅村優香(18)、塩見真希(17=ともに大阪・四天王寺高)組を3―1で破り初優勝した。

 伊藤は「ベンチで作戦を話して、2ゲーム目ではしっかり調整できた。すごく頭が回ったのが今回の勝因」と、混合ダブルスに続く2冠に笑顔を見せた。シングルスでも4強入りした伊藤は21日、4度優勝を誇る石川佳純(24=全農)と決勝進出を懸けて対戦。「ここまで一戦一戦を心がけてきた。とにかく思い切ってやる」と3冠を見据えた。

 相棒・早田も「美誠と優勝できてうれしい」とコメント。第3ゲームでは10―6から追い上げられながらも11―9で振り切り、雄たけびをあげた。「ミスをしたら指を1本切るぐらいの気持ちだった」と最大の山場を振り返った。

 また男子ダブルス決勝では水谷隼(28)、大島祐哉(23=ともに木下グループ)ペアが上田仁(26)、吉田雅己(23=ともに協和発酵キリン)組に3―1で勝利し優勝。水谷は「苦しい試合を乗り越えてきた。練習はほとんどできなかったが、個々の力を出せば取れると信じていた」と喜んだ。

 水谷はシングルスでも4強入り。5年連続10度目の優勝に向け「ここまでは非常にいい調子。全力を出し切れるよう最高のプレーをしたい」と意気込んだ。