卓球男子のリオ五輪メダリスト、水谷隼(28=木下グループ)が7日、10月31日の後楽園大会を最後に引退した邪道・大仁田厚(60)にエールを送った。

 プロレスファンでデスマッチ、特に電流爆破マッチが好きで、今年の本紙お正月特別号では大仁田と対談。大きな刺激を受けた。引退試合当日は海外にいたため、SNSなどで情報を入手したが「見に行きたかったです。たくさんのファンがいて盛り上がっていた。やりきって納得しての引退なので、僕もうれしかったです。今後も大仁田さんにできることを貫き通してほしいです。信じてくれるファンがいると思うので、流されず、大仁田さんにしかできないことをやってほしい」と激励した。対談の際、邪道から“邪道革ジャン”を贈られた。水谷は日本卓球界のエースながら、大胆な発言や行動力で卓球界の発展向上に尽力している。今後も自分を貫き“邪道魂”を継承する構えだ。

「講習会とかでは、ファンの人に楽しんでもらえるように、プレーだけじゃなくパフォーマンスも意識しているんです。マイクパフォーマンスなどですね。プロレス選手から学べることはたくさんある。いかに楽しんでもらえるか、大仁田さんからも受け継いでいきたいです」

 2020年東京五輪を目指す水谷はロシアリーグとT2アジア太平洋リーグに参戦中。この日はワールドツアー・ドイツオープンに向けて、羽田空港から出発した。大忙しの日々を送っており、昨年末以来、プロレス観戦から遠ざかっている。それだけに「また邪道革ジャンを着て、プロレスを見に行きたいです」と熱望。逆に大仁田の卓球観戦には「来てほしいですけど、静かに座っている姿が想像ができません」と笑みを浮かべた。とはいえ、最後には「でもどこか半信半疑です。また復帰するんですよね。期待しています」とニヤリ。本音では“7度目の復帰”を楽しみにしているようだ…。