来秋に開幕が予定されている卓球の新リーグ「Tリーグ」の参加チーム公募が15日からスタートした。五輪メダリストの水谷隼(28)が所属し、張本智和(14=エリートアカデミー)がスポンサー契約する木下グループが男女で申し込み、応募第1号となった。

 今回の募集はTプレミアリーグと呼ばれる最上位リーグ。男女各4チームが参加する。同リーグの松下浩二専務理事(50)は「世界一の卓球リーグを実現させたい」と意気込んだ。

 最近の卓球界は今年だけでマレーシアのT2アジア太平洋リーグ、インドリーグが誕生。さらに世界最高峰リーグと名高い中国スーパーリーグにドイツ・ブンデスリーガ、ロシア、フランス…と世界各地でリーグ戦が行われている。いずれも世界トップ選手が欲しいのは同じ。まさしく争奪戦の様相を呈している。後から参入するTリーグの“売り”について松下専務理事は「年俸の高さと、強豪選手と戦えるという点ですね」と話した。

 Tリーグは、4000万~5000万円と言われる中国スーパーリーグの年俸を超えることを目指している。また、所属選手のうち、1人以上は過去2年以内に世界ランク10位以内にいること、それ以外の選手も戦績で一定基準を超えることが必須というハイレベル設定。木下グループが参戦することで、水谷や張本の参戦も濃厚。高年俸、高レベルで世界のトップ選手にアピールするという。

 世界的に卓球リーグは、ブンデスリーガ以外はシーズンが異なれば掛け持ちが可能。「卓球市場が小さいということ。将来的には掛け持たなくても、Tリーグだけで稼げるようにできたら」(同専務理事)。夢の超リッチリーグは実現するのか。