やっぱり大人は強かった!? 卓球の全日本選手権4日目(19日、東京体育館)、注目の張本智和(13=エリートアカデミー)は平野友樹(24=協和発酵キリン)に0―4で敗れ、一般の男子シングルス4回戦で姿を消した。18日にジュニア男子シングルスで準々決勝敗退となった世界ジュニア王者が2日連続の敗北を喫した。

 第4ゲームには張本が10―9と一度はゲームポイントを握るなど各ゲームで接戦だったが、平野は「張本くんはボクのプレーを知らないだろうし、自分が有利かなと思っていた」と自信を持って臨んだことを告白。試合中、何度も首をひねった張本に対し、笑みさえ浮かべる完勝だった。

 お互いに相手の強打をブロックするのが得意とあって「張本くんに打たせるようにした」。相手の作戦にはまった形の張本は自信を持って打ち込んだバックドライブが通用せず「もっと強くしていかないといけない」とがっくり肩を落とした。

 さらに平野は「張本くんが勝つ試合は相手があの声に圧倒されている感じがしたので気迫で負けないことを意識した」。独特の“チョレイ”の雄たけびも封殺された。2020年東京五輪の星として期待がかかる張本だが、まだまだ乗り越えなければならない壁は多そうだ。