
卓球の全日本選手権(16~22日、東京体育館)に出場するリオデジャネイロ五輪男子シングルス銅メダル&団体銀メダルの水谷隼(27=ビーコン・ラボ)が“邪道魂”で前人未到の記録を狙う。
水谷はシングルスで3年連続8度の優勝を果たしており、今大会を制すれば史上最多の9度優勝という偉業を達成する。「17歳で初めて優勝してから狙っていたのが9度の優勝。この1か月でやるべきことはやってきた」と意欲を見せる。後押しするのが「邪道アイテム」だ。
プロレスファンで大のデスマッチ、電流爆破マッチ好きの水谷は本紙のお正月特別号で、プロレスラーの大仁田厚(59)と対談した。意気投合し互いに共感し合ったが、その際、大仁田から「邪道」と記された革ジャンやオリジナルパーカなど邪道グッズをプレゼントされた。お宝アイテムを手にした水谷はさっそく邪道革ジャンを着て、昨年12月26日のフリーダムズ後楽園ホール大会を観戦したという。
「(邪道革ジャンを)着ると、強くいられるというか、自分に自信を持てるんですよ。なんか『行くぞ!』という感じなんです」(水谷)
卓球の世界トップがさらに自信を持ったならば、まさに鬼に金棒。絶対に負けられない今大会も「カッコよくて気に入っているんです」と邪道パーカを持参した。
リオ五輪後はイベントなどで大忙しだったが「リオ五輪で卓球を知ってくれた人もいると思う。ラリーなど卓球の醍醐味、素晴らしさを見せつけたい」。若手の台頭にも「今までも若手が、若手が、と言われる中でずっと勝ってきた。今回も(強さを)証明したい」と邪道同様に自信満々だ。