卓球女子でリオ五輪代表の石川佳純(23=全農)が21日、五輪前、最後の大会となるワールドツアーの韓国オープン(22日開幕)に向け出発した。現在女子シングルス五輪ランキング3位。上位陣は僅差のポイント争いを繰り広げており、今大会の結果次第では本番の第2シードも見えてくる。それでも「第4シード以内が最低限の目標。まずは1回戦、2回戦と一戦一戦クリアしたい」と冷静に話した。

 20日に韓国入りした同代表の伊藤美誠(15=スターツ)が「早く五輪が来てほしい」とコメントしたことに対して、石川は「4年前(ロンドン五輪)は私も19歳で楽しくできた。うらやましいなと思うところもある」と話し、日本のエースとして少なからず重圧を感じているようだ。

 今大会後は約1か月の合宿生活に入る。「あっという間だと思う。時間がない中でできることは全部やりたい」。団体で銀メダルを獲得したロンドン五輪を上回る活躍へ、まずは韓国で上位シードをつかみ取る。