卓球の全日本選手権4日目(14日、東京体育館)、男子シングルスで小学6年生の張本智和(12=仙台ジュニアク)は3回戦で高校生を破ったものの、スーパーシードの32選手が登場する4回戦では、ロンドン五輪日本代表で世界ランク13位の丹羽孝希(21=明大)に0―4と完敗した。

「丹羽選手は思った以上に強かった。相手がミスをしないので、焦って自分がミスをしてしまった」。一般の部で小学生が3回戦を突破したのは史上初の快挙だったが、その後行われたジュニアの部でも準決勝で敗れて目標の優勝には届かず、悔しい終戦となった。

 張本は今春からエリートアカデミーに入所。コーチの父・宇さん(45)もともに上京を予定している。「勉強が1番、卓球が2番でやってきたけど、順番が逆になるかもしれない」(宇さん)。これまで行ってこなかったウエートトレーニングにも取り組み、来年の全日本ではたくましさを増しているはずだ。

 見据えるのは2020年東京五輪。そのために「力強いボールにもっと対応できるようにして、ミスを少なくしたい」(張本)。今大会と同じ会場でメダルを目指す。