リオ五輪へ手応えアリだ。卓球の福原愛(26=ANA)が9日、ワールドツアー「中国オープン」が行われた成都から帰国した。

 同大会では準々決勝(8日)で丁寧(25=中国)に3―4で敗れてベスト8に終わったものの、世界ランキング1位の女王に対して互角の戦い。「今まで負けた中で一番悔しい。距離は縮まっている。今やっている練習が正しいことが分かった」(福原)。初戦では苦手のカットマンを相手に逆転勝ちを収めるなど、結果以上に自信を深めた大会となった。

 8日に発表された世界ランクで福原は9位から6位に浮上。リオ五輪のシングルス代表となる9月発表のランキング上位2人をめぐり、5位の石川佳純(22=全農)、10位の伊藤美誠(14=スターツ)とシ烈な争いを繰り広げている。それでも、福原は「五輪のことで、みんな頭がいっぱい。私も意識しているけど、今は試合で成長を感じられることのほうが楽しい」。出場権争いの重圧よりも、卓球を楽しむ気持ちが勝っているという。

 次回のランキング発表までのワールドツアーはブルガリア(19日~)、チェコ(26日~)の2試合。「自分は試合をするほど、良くなってくるタイプだと思う。自信を持って調整したい」。4度目の五輪切符をしっかりとつかみ取る。