リオ五輪開幕までちょうど1年となる5日に卓球の「中国オープン」(成都)も開幕。同大会に向け4日、石川佳純(22=全農)が羽田空港から出発した。改めてリオでの目標を聞かれた日本女子のエースは「個人でも団体でもメダルを取ること。その前にしっかり出場権をつかみたい」ときっぱり。

 9月発表の世界ランク上位2人が代表に決定。現在、日本人トップの5位にいる石川だが、今大会を含め、残り3試合のワールドツアーの成績次第では3番手となる可能性もある。

「ランキングやポイントはある程度、把握しているけど、それは考えず、一戦一戦、目の前の相手に勝つことに集中したい」。ハイレベルな中国勢が数多く出場する今大会では1回戦から「厳しい試合になる」ことが予想される。猛暑のなか、通常は朝に行っているランニングを夜にするなど、体調管理に努めてきた。「成都も暑いところだけど、移動以外では外に出ないので大丈夫」。万全の状態で五輪切符をかけた戦いを乗り切るつもりだ。

 代表の座をつかんだ暁には「カキ氷が食べたいですね。私はイチゴ派です」。白い氷に赤いシロップ…。ロンドン五輪の団体銀メダリストは日の丸カラーで祝杯を挙げるつもりだ。