東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得し、現役引退した水谷隼(32=木下グループ)がトレードマークでもあるサングラスの〝伝道師〟として第一歩を踏み出す。

 水谷と言えば、レンズの下部からツルが出る「逆さサングラス」が有名。上下運動にも強いため「叫んでもズレない」という特徴があり、金メダル獲得時も愛用していた。そんなスーパーアイテムを後世に伝えるべく、自らの競技活動を支えてくれた山本光学株式会社が製造・販売するSWANSブランドのアンバサダーに就任。第2の人生に向けて「今後は私の経験を生かして、卓球競技をはじめとした屋内競技で快適にプレーできるアイウエア開発をともに行っていきたいと思います」を話した。 

 同社のサングラスは振動に強くてフィット感が抜群。しかし最大のメリットは屋内競技の大敵でもある「照明」に強いことだ。水谷は「2021年の国際大会ではアイウエアのおかげで、明るい会場の中でもしっかりとボールの回転や相手の動きをとらえることができ、勝利につながりました」と振り返るように、イベント性が高まっている近年の卓球大会ではライトアップ対策が必須。水谷の活躍によって、多くの卓球選手から「適度にまぶしさを抑えつつ、暗く感じずにボールが見やすいレンズ」を求める声が同社に寄せられたという。

 今後は卓球界のみならず、屋内スポーツの世界で愛用サングラスの普及に尽力するつもりだ。