卓球やめたらどんな人? 水谷隼は「ゲーム廃人」読書家・張本智和には“本棚持ち帰り伝説”

2021年08月07日 05時15分

左から水谷、張本
左から水谷、張本

 有終の美を飾った。卓球男子団体3位決定戦(6日、東京体育館)、日本は韓国を3―1で破って銅メダルを獲得。2016年リオ五輪銀に続く表彰台となった。初五輪で大車輪の活躍を見せた張本智和(18=木下グループ)は名実ともにエースへ成長を遂げ、4大会連続出場の水谷隼(32=木下グループ)は精神的支柱としても貢献。コートでは闘争心を前面に出して戦う2人も〝本業〟から離れると意外な一面が…。若きエースと大黒柱の素顔に迫った。

 水谷がマッチポイントを決めた瞬間、張本はベンチを飛び出してチームの〝長男〟に駆け寄った。初五輪で初のメダルを手にし「水谷さんがいてのこの男子チームなので、最後決めてくれると信じていた。リオからの5年間、感謝しかないです」とかみしめた。

 2歳でラケットを握り、父・宇さん指導のもと小学時代から注目を集めた張本だが、負けず嫌いな性格はコート外でも変わらなかった。「学研教室 宮千代教室」の佐藤ゆかり氏によれば、当時6歳だった張本は母・凌さんに連れられて初めて国語のテストを受検し、100点中60点の結果に大泣きしたという。

 その後、同教室に入会して週2日通った。「午後4時半から卓球の練習があるので、それまで30分で国語、算数の『宿題なおし(課題)』を2枚ずつ終わらせていました。小学生のときから字がとても丁寧で、100点以外は認めない〝完璧主義〟。採点の様子をジッと見ていて1か所でも間違えると相当悔しがっていましたね」(佐藤氏)。周囲の雑音を一切気にせず、黙々と課題に取り組む姿勢は卓球にも通じているのだろう。

 また、勉強熱心な張本は読書も好み、こんなほほ笑ましいエピソードもある。「図書館で〝一番よく本を読んだ〟と表彰されたことがある。歴史が好きで織田信長、徳川家康、伊達政宗も好きだと言っていたような…。近所の本屋が閉店する際に『好きな本を持って帰っていいよ』となって、みんな本を持ち帰っていたのに、張本だけ本棚を持って帰っていたこともあったね」(張本をよく知る関係者)

 一方、大黒柱としてチームに安心感を与えた水谷は大のゲーム好きとして知られる。昨年末に放送されたゲーム、eスポーツバラエティー「有吉いいeeeee!」(テレビ東京系)の特番にゲスト出演し、スマホゲーム「クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)」でプロ野球・楽天の田中将大や芸人を圧倒してみせた。

 水谷の〝ゲーム愛〟はかなり強く、ナショナルチーム(NT)関係者から「オフは廃人のようにゲームに没頭している」との証言が出るほど。実際に合宿中は選手らとクラロワを楽しみつつ、ときには自ら大会を主催することもあったという。

 それだけではない。「卓球をやっている人の(ゲームの)チームみたいなものがあって、そこで楽しくやっているところにプロのゲーマーが入ってくるんですよ。そしたら水谷さんが『みんな見て勉強して!』と、勉強会みたいになるんですね(笑い)。ゆくゆくはeスポーツ選手か、そこ(ゲーム業界)の人間になろうとしているんじゃないかなというレベルです」(卓球関係者)

 その水谷は今後の競技生活について「目(視力)の影響もあって、改めてお話しできれば」と話すにとどめた。近いうちに進退に関する発表があるかもしれないが、エースの役割は〝弟〟張本に継承されたはずだ。

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