東京五輪卓球女子団体準決勝(3日、東京体育館)、日本は香港を3―0で破って銀メダル以上が確定した。5日の決勝は中国とドイツの勝者と対戦する。

 圧倒的な強さを見せつけた。第1試合のダブルスでは石川佳純(28=全農)、平野美宇(21=日本生命)組が息の合ったプレーで制し、続くシングルスは伊藤美誠(20=スターツ)、平野が快勝。相手を寄せつけず、一方的な展開となった。

 第2シードとして1回戦からすべてストレート勝ち。特に石川、平野ペアはこの日までの3試合で1ゲームも与えることなく〝完封〟を継続している。ダブルスは今回から1試合目となり、3大会連続出場の石川は「流れをつくる意味でも今まで以上に絶対に取りたいという強い気持ちがある」と話す。

 平野とのコンビには手応え十分。「いい流れで美誠ちゃんに回すことができて、美誠ちゃんも全部勝ってくれる。チームとして充実したプレーができて、ダブルスは日に日によくなっている」

 2012年ロンドン五輪銀、16年リオ五輪銅メダルを獲得してきただけに、目指すは金メダルのみ。キャプテンを務める石川は「まずは自分を信じること、そして仲間を信じること、決勝舞台を楽しむこと。それを目標に目の前の1球、1球に集中して最高のプレーがしたい」と力強く語った。