卓球の世界ランキング4位・張本智和(18=木下グループ)が27日、東京五輪卓球男子シングルス4回戦で同28位のダルコ・ヨルギッチ(スロベニア)に3―4で敗れた。

 金メダルを期待された若きエースが、本来の力を出し切れず、わずか2試合で姿を消した。張本は「自分と同じバックハンドの強い選手で五分五分かと思ったが、威力があって主導権を握れなかった。相手が強かった」。得意であるはずのバックハンドで対抗できなかったショックをうかがわせた。初めての五輪で思うような結果を残せず「夢の舞台で楽しさはあったが、普段の思い切ったプレーができなかった」と振り返った。

 しかし、まだ終わったわけではない。水谷隼(木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)と組む団体戦が残っている。張本は「自分が(卓球の)日本選手団で初めて負けてしまった。その借りは団体で返したい」とリベンジを誓った。