卓球女子東京五輪代表の伊藤美誠(20=スターツ)が25日、オンラインで振り袖姿を披露。改めて成人の誓いを立てた。

 中国遠征中の昨年10月21日に20歳の誕生日を迎えたものの、帰国後も全日本選手権に向けての強化練習で多忙な日々を送る毎日。全日本選手権を準Vで終え、次戦の国際大会WTT(2月28日開幕、カタール)への参戦が確定したタイミングで成人を祝うことになった。

 現在使用するラケットの色と同じ、紫を基調とした晴れ着に身を包んだ伊藤は「かわいらしさもありつつ、大人っぽいカッコよさも入れてこの色にさせてもらった。重ね襟は母が成人式の時に使ったものでお気に入り」と満面の笑みを見せた。

 17日の全日本選手権決勝では同代表の石川佳純(27=全農)に敗れ、しばらくベンチから立ち上がることができないほど悔しい思いをしたが、その後2日間の休暇でおいしいものを食べリフレッシュ。練習再開後は「楽しく笑顔でできていた。この経験でもっと強くなると確信した」と完全に気持ちは切り替わっており、WTTに向けて「早く試合がしたい。ワクワクしている」と早くも臨戦態勢だ。

 20歳の抱負については「カッコいい女性を目指しながらも自分らしさは持っていたい。五輪で金メダルを取るという、自分の進む道をつかんで終えたい」ときっぱり。

 最大の目標に向かう日本のエースが、まずはWTT優勝で弾みをつける。