【卓球】五輪代表・平野美宇まだ回復途上…全日本6回戦敗退は〝上出来〟なのか

2021年01月16日 06時15分

木原美悠(左奥)にストレート負けした平野美宇

〝病み上がり〟の状態はいかに――。卓球の全日本選手権第5日(15日、丸善インテックアリーナ大阪)、女子シングルス6回戦で東京五輪代表の平野美宇(20=日本生命)が木原美悠(16=エリートアカデミー)に0―4のストレートで完敗を喫した。昨年7月に腰痛を発症し、11月の国際大会を欠場。今回が復帰戦となったが、五輪代表として物足りなさだけが残った。


 今大会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無観客開催で種目はシングルスのみ。日本卓球協会は選手に対して「不要な声出しはしないこと」「卓球台を手で拭かないこと」「台上の汗は副審に拭いてもらうこと」などの徹底を通達し、緊急事態宣言下ながら日程を消化している。

 この日は五輪代表をはじめとするスーパーシードが登場し、各選手が熱戦を繰り広げたが、平野は6回戦であっさり敗退。4、5回戦を制した後、2年前にも敗れた16歳の実力者から1ゲームも奪うことができなかった。昨年7月に発症した腰痛が原因で、同じく五輪代表の伊藤美誠(20=スターツ)や石川佳純(27=全農)らが参加した国際大会を欠場してきたため、今大会が事実上の復帰戦。しかし、本番を念頭に置くと不安が募る結果に終わってしまった。

 協会関係者によると、今大会を迎えるにあたって平野は、昨年12月7~16日まで東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた女子ナショナルチーム(NT)合宿に参加した。「10日間の中で制限も多くあったが、(合宿)後半からはフルメニューで練習できていた」という一方で、あるNT関係者は「全日本選手権に向けての調整とはいえ、練習ができていない時期もあったので、毎日バリバリやっていた頃と比較するとそこまで早く戻すのは難しい」と証言。まだ復調途上というわけだ。

 コロナ禍で東京五輪の開催自体が不透明な状況とはいえ、本番は半年後に迫っており、悠長に構えている時間はない。目標とする〝卓球王国〟中国を破っての団体金メダル獲得を目指すのであれば、100%以上の力を出せる状態になる必要があるからだ。それだけに女子日本代表の馬場美香監督(55)も「一番期待しているところは彼女の爆発力。(2017年の)アジア選手権で中国の3選手を破った時の爆発的な力だったり、(同年の)世界選手権で3位になった時の集中力の高さというのは非常に優れている」と高次元のプレーを求める。

 本人は「これから実戦を積んで試合で勝てるようにしていきたい」と意気込む。幸い痛めた腰の状態についても「試合ができているので、そこ(腰)は大丈夫」。本番までに完全復活なるか。