卓球のITTFファイナルは20日、中国・鄭州で女子準々決勝が行われ、東京五輪代表で世界ランク2位の伊藤美誠(20=スターツ)が、世界ランク12位の王芸迪(23=中国)を4―3で下し準決勝に進出。中国勢の4強独占を阻止した。

 一進一退の攻防となり3―3で迎えた最終第7ゲーム。張り詰めた雰囲気の中、伊藤は出だしから連続7ポイントを奪取する圧巻のプレーで11―5で奪い、勝利を決めた。

 8か月ぶりの国際大会再開となった先週の女子W杯(中国・威海)で銅メダルを獲得した伊藤は、そのまま中国に残り練習を積んだ。中国勢最大のライバルで〝大魔王〟と呼ばれる存在ながら、現地で世界ランク1位の陳夢(26)や、コーチで元五輪金メダリストの馬琳氏(40)らと練習し、中国でも話題を呼んだ。今大会、日本勢で唯一勝ち残っているのが伊藤。打倒・中国で頂点を目指す。