Tリーグ新体制のカギは世界が舞台 新理事長が抱く「卓球アジアCL構想」

2020年07月09日 11時38分

オンライン会見に出席した星野氏(左)は松下氏からバトンならぬ、ラケットを受け取った

“第2章”が始動だ。卓球Tリーグは、2020―21年シーズンに向けた新体制を発表。リーグ創設から2年にわたってチェアマンを務めた松下浩二氏(52)が任期満了で退き、新たなトップに日本協会専務理事の星野一朗氏(65)が理事長として就任した。

 星野氏は「協会が関わることで卓球に興味のあるすべての個人、企業等にTリーグを知ってもらい、リーグを次の段階へ大きくステップアップさせていきたい」と抱負を述べ、これまで以上にリーグと協会を結束させることを強調。その背景には世界を舞台に戦うナショナルチームの存在がある。

 1年延期となった東京五輪の代表選手はすでに決まったが、星野氏が「全員が(リーグに)参加しているわけではない」と話すように、世界ランキング2位の伊藤美誠(19=スターツ)はTリーグのどこにも所属していない。また、張本智和(17=木下グループ)、石川佳純(27=全農)らも世界ランクに直結する国際大会を優先しており、“代表強化”の役割を果たせていないのが現状。そのため「(リーグと協会で)一緒にやっていけることがあるのではないか」と星野氏は模索している。

 国内トップ選手に対する参加の“義務化”や国際ツアー大会との連携は想定していないようだが、リーグ発展のためにも課題とは向き合わなければならない。さらに星野氏は「まだ公表できるようなことはない」としながらも「ヨーロッパでチャンピオンズリーグをやっているように私たちもアジアでチャンピオンズリーグみたいなものができれば。一番身近にいる中国と何かできないかということを探っている」と構想も明かした。新体制はどうかじを切っていくのか。