美誠「2年後はちょっと…」 東京金誓うも再延期には消極的コメント

2020年05月09日 11時00分

 状況は好転するのか。東京五輪が1年延期になったことを受け、卓球女子代表で世界ランキング2位の伊藤美誠(19=スターツ)が、決意を新たに歩み始めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動が制限されながら、国内外での試合に向けて着々と準備。金メダルへ向けて再スタートを切ったが、当然のごとく順風満帆というわけではない。肝心の日本代表での強化活動は再開未定。周囲からは今後の国際大会について厳しい見通しも示され、“いばらの道”が続きそうだ。

 日本勢初の世界ランキング2位に浮上した伊藤は、オンライン合同取材で「すごくうれしいけど、1位の陳夢(26=中国)選手に勝ったことがない。世界ランク1位を目指したい」と宣言。ただ1位がゴールではなく、最大目標はもちろん来年7月開幕に延期された東京五輪での金メダルだ。

 前回のリオ五輪から「4年計画」で実力を伸ばしてきたが、新型コロナの影響による“1年スライド”は予想外だったはず。それでも「五輪は自分を育ててくれるし、成長させてくれる目標でもある」と自らを奮い立たせ、モチベーションを下げることなく再スタートを切った。

 とはいえ、これはあくまで1年後を念頭に置いているからで、ポジティブ思考の伊藤もさすがに「2年後だとちょっと長いというか…。まだ21歳になる前だけど、ちょっときつくなるというか(笑い)。リオ(五輪)から6年後になると全然違う」。続けて「また1年延びますと言われたら、今回よりもしんどくなるんじゃないかなと。プラスに捉えづらい」と再延期については消極的なコメントだった。

 一方、緊急事態宣言は31日まで延長となり、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターの使用停止期間も延長された(本紙昨報)。これに伴い、代表での強化活動は再開のメドが立っていない。ところが一部の海外メディアによれば、卓球王国の中国代表は3月中旬からマカオに滞在し、約50人のチームでトレーニングを続けているという。このような状況が続けば力の差がますます開きかねない。

 さらに、国際卓球連盟は7月末まで活動を停止中。伊藤は「8月に試合があると思っている」と準備を進めているものの、卓球の国際事情に詳しい関係者は「(国際大会の再開は)1年以内(今年中)は無理だと思っている。夏とかそういう問題ではなく、冬になっても無理だと思う」と指摘し、再開への見通しは厳しい。

 長いトンネルが続きそうだが、最近はドラマ「ドクターX」に没頭し、5人組女性ボーカルグループ「Little Glee Monster」で交友関係にあるmanaka(19)と連絡を取るなどリフレッシュも欠かさない。持ち前のポジティブさで、いばらの道を乗り切れるか。