卓球女子で東京五輪代表の石川佳純(27)が25日、遠征先の欧州から成田空港に帰国した。

 ITTFチャレンジ・ポルトガルオープン(OP)でシングルスを制し、ワールドツアー・ハンガリーOPでは同代表の平野美宇(19=日本生命)と臨んだダブルスで初優勝。石川は「今回のワールドツアーは優勝を目標に一戦一戦戦ったので、その中で優勝できたのは自分たちにとってすごく大きな自信になった」と振り返った。

 ダブルスに関しては、準優勝だったドイツOPに続いて結果を残し「組んでいて、進歩が感じられてすごく楽しい」と手応え十分。ただ、その一方で「五輪に向けて海外のライバル選手も強くなっていたり、五輪に向けてすごく合わせてきているなと思った。自分も負けないようにもっと頑張らないといけない」と気を引き締めた。

 そんな石川は23日に27歳の誕生日を迎え「小さいころに思っていた27歳と全然違う(笑い)」と冗談を交えつつ「オリンピックイヤーなので充実した、いい一年にしたい」ときっぱり。

 19歳でロンドン、23歳でリオデジャネイロ大会を経験した“ベテラン”は「前回よりもいい意味で少し肩の力が抜けているかも。まだ直前じゃないので分からないけど、守りに入っていないかな。ダブルスもシングルスもどんどん上を目指してやっていく」と力を込めた。