卓球女子で東京五輪代表の石川佳純(26=全農、顔写真)が、“本番仕様”のメンタリティーに手応えを感じている。

 11日は地元・山口でTリーグの試合をこなし、そのまま羽田空港へ直行。そこからITTFチャレンジ・ポルトガルオープン(12日開幕、リスボン)に向けて出発という強行日程だったが「(Tリーグは)タフだったけど行ってよかった」と笑顔を見せた。会場となった山口市内のやまぐちリフレッシュパークは、石川の15年ぶりとなる“凱旋試合”を見ようと、約1500人のファンで満員になった。

 石川は地元からのエールに「すごく元気をもらった」と話した上で「(雰囲気が東京五輪と)似ている部分はあると思う。応援がすごく温かいので勝ちたい気持ちが強くなるけど、それをうまくコントロールしながらどれだけ自分の力やプレーを積極的にできるか。それが五輪でも大切になる」と充実の表情。試合形式や会場は違うものの「いつもよりすごく緊張したので、そこはいい勉強、経験になった」と好感触を得たようだ。

 世界ランキングを引き上げるためにもポルトガルオープンでは優勝を狙っているだけに、気合十分だった。