卓球の全日本選手権第6日(18日、丸善インテックアリーナ大阪)、東京五輪女子シングルス、団体、混合ダブルス代表の伊藤美誠(19=スターツ)が早田ひな(19=日本生命)とのダブルスで大会3連覇を達成した。すでに混合ダブルスで優勝している絶対女王は、史上初の「3年連続3冠」へシングルスを残すのみ。19日の準決勝で早田と激突する。

 圧巻の勝利だった。決勝は昨年に続いて芝田沙季(22=ミキハウス)、大藤沙月(15=ミキハウスJSC)組との対戦。第2ゲーム途中には伊藤に向かって芝田のラケットが飛んでくるシーンがあり、会場をヒヤリとさせたが「全然分からなかったけど、ひなが『危ない』と言ってくれて気づいたのでよけられてよかった。切り替えて試合することができた」と集中力を切ることはなかった。

 その後は激しい打ち合いの末に3―1(11―3、11―9、7―11、11―8)で相手ペアを撃破。3年連続で頂点に立った伊藤は「初戦からすごく接戦だったけど、ものにできた。準決勝、決勝では去年より良かったんじゃないかというくらい、すごくいい試合ができた」と笑みを浮かべた。

 すでに混合ダブルスを制している伊藤はシングルスで優勝すれば、史上初の「3年連続3冠」を達成する。準決勝は昨年と同様にペアを組んだ早田との対戦が控えているが「互いにダブルス優勝していい流れになっていると思う。自分たちらしく、力を出し切れるようにやっていきたいし、明日の試合が楽しみ」と自然体だ。

「自分から優勝を取りにいっているので(プレッシャーは)何も感じない」と語った絶対女王の“最終決戦”は、どのような結末になるのか。