【卓球全日本選手権】平野美宇が17歳“変則選手”にまさか!! 五輪本番への影響は?

2020年01月18日 16時30分

平野は思うようなプレーをさせてもらえず、表情がさえなかった

 番狂わせはどうして起こったのか。卓球女子で東京五輪代表の平野美宇(19=日本生命)が全日本選手権女子シングルスで年下の高校生に屈し、まさかの5回戦敗退を喫した。代表決定後、初の大会で不本意な結果に終わったが、対戦相手は海外にも少ない“変則選手”。本番への不安材料にはならないとの見方がもっぱらだが、敗戦は動かしようのない事実。今後への影響に迫った。

 平野の5回戦敗退は2年連続で、完全に“鬼門”のステージ。今回の敗因は、対戦した出沢杏佳(17=大成女子高)の変則的な攻撃スタイルだった。

 昨年の同選手権ジュニア女子を制した若手注目株はフォア面に「表ソフトラバー」、バック面に「粒高ラバー」を使用しており、多くの選手が扱う「裏ソフトラバー」とは異なる回転のボールを繰り出すのが特長。“異質攻撃型”ともいわれるプレーに対応できず、平野は「最後までペースがつかめなかった」と語った。

特に粒高ラバーのレシーブに苦しみ「イボで打ってくるので他の選手とはタイミングが違って、それで自分のタイミングがズレてしまった」。これには協会関係者も「粒高は摩擦係数が低く回転がかかりにくいが、相手側からすれば自分の打球がそのままの回転で返ってくる感覚。思い通りに打ち返すのが難しかったのかもしれない」と指摘した。

 ただ、出沢のようなタイプの選手は非常に珍しく、海外での試合経験が豊富な平野は「(ワールドツアーに)たまにいるけど少ない。日本のほうが“異質”な選手が多いかもしれない」と証言。また、卓球の国際事情に詳しい関係者によれば「彼女のようなタイプはインドやオーストリアにわずかながらいるが、五輪に出てくるような選手にはいないだろう」と本番で対戦する可能性は限りなく低いという。

 そういうことであれば今回の敗戦を悲観する必要もないが、シード選手として4回戦から登場した五輪代表選手がわずか2試合で終戦を迎えたのは物足りなさが残る。「(五輪)代表としてしっかりとしたプレーをしないといけない。選んでもらった選手にふさわしい試合をしたい」と話していながら有言実行できなかった事実は重い。

 五輪初切符を手にした19歳に今後もこのような状況が続けば世間から厳しいバッシングを浴びかねない。本人がこの敗戦をどう受け止めるか。今後の試合の見方が変わったのも確かだ。