福原愛 金メダル候補の後輩にエール「悔いなく頑張ってほしい」

2020年01月16日 18時28分

トークショーを行った福原愛

 卓球女子団体で五輪2大会連続メダリストの福原愛(31)が16日、都内で行われたトークショーに出席。4度出場した五輪での思い出を語った。

 3歳で卓球を始め、天才少女と呼ばれた福原は、15歳でアテネ五輪に初出場。ベスト16進出を果たしたが「だいたいニュースになるのがメダルを取って空港に帰ってくるところだったので、簡単にメダルが取れると思っていた」。自分の甘さに気づき「五輪を甘く見ていた自分にイラついた」と当時を振り返った。

 しかし、4年後の北京五輪でも団体戦の3位決定戦で韓国に敗れ、メダルを逃した。「私はベンチで順番を待っていたんですけど、負けた瞬間が忘れられなくて、韓国チームの歓声が耳にこびりついて、夜も眠れないのが4年間続きました」。五輪で2度目の挫折を味わったが、約1か月後には、負けた瞬間の福原と同じ目線から撮った写真を譲ってもらい、練習場に飾ってトレーニングに励んだという。

 すると、次のロンドン五輪では団体戦で銀メダルに輝き、リベンジに成功。前年に生まれ故郷の宮城県が東日本大震災に見舞われた。被災地を訪問した際に「メダルを持って帰ります」と宣言し、団体戦の準決勝では過去4年間で1勝9敗と分が悪かったシンガポール選手に勝利を収めるなど、エースらしい戦いぶりを見せた。「生まれて初めて有言実行できました」と悔しさをバネに、被災地に希望を届けた。

 最後となったリオ五輪では、男女含め最年長のお姉さん的存在として出場。「私以外みんな平成生まれでした」と苦笑いしたが「つらいところや涙は見せたくない」と覚悟を決めて臨み、団体戦で銅メダルを獲得。試合後には、我慢していた涙があふれ「かすみちゃん(石川佳純、26=全農)とみま(伊藤美誠、19=スターツ)に笑ってと言われました」とプレッシャーとも闘っていたことを明かした。

 今年の東京五輪は、現役引退後初めての五輪となる。福原は後輩たちに向けて「金メダルを取れるレベルにあると思うが、取れなかったとしても十分に努力しているので、悔いなく頑張ってほしい」とエールを送った。