卓球の全日本選手権第4日(16日、丸善インテックアリーナ大阪)、東京五輪女子シングルス、団体戦、混合ダブルス代表の伊藤美誠(19=スターツ)が森薗政崇(24=BOBSON)とのペアで混合ダブルスを制し、大会3連覇を達成した。

 決勝は昨年と同じく張本智和(16=木下グループ)、長崎美柚(17=エリートアカデミー)組との対戦。1―1で迎えた第3ゲーム、8―7とリードした場面を振り返った伊藤は「いいラリーができて、あの1本(その後1ポイント加点)で流れが変わった」と自己分析。同ゲームを11―7とすると、そのままの勢いで第4ゲームも奪い、3―1で頂点に立った。

 ともに“V3”を経験している森薗が「もしかしたら今回が一番きつかったかもしれない」と話したように、決勝に至るまで苦しい試合が続いた。これには伊藤も「最初から競り合いを制してここまで来た。最後は勝って終わりたいと思っていたので、本当に良かった」と安堵の表情を見せた。それでも、対戦相手の張本は「連係がどこよりも良く、いいときは2人が1人で戦っているようだった」と証言。限られた練習時間で抜群のコンビネーションを発揮した。

 ただ、伊藤は今後もダブルス、シングルスの試合を控えており「気持ちを切り替えて(試合に)入っていきたい」ときっぱり。“3年連続3冠”へ、まずは第一歩となった。