卓球男子で世界ランキング4位の張本智和(16=木下グループ)が16日朝、新たに始まるT2ダイヤモンド(18日開幕、マレーシア)に向けて羽田空港から出発した。

 ワールドツアーの韓国オープン、オーストラリアオープンの直近2大会で、世界71位の王楚欽(19=中国)に敗れたことに「韓国の後に対策してオーストラリアに臨んだつもりだったけど、全然ダメだった」。それでも「苦手意識はない。出だしからリードできれば勝てるチャンスもある」と切り替えを強調した。

 通常、五輪出場権の獲得に直結する世界ランキングは「成績の良い8大会」の合計ポイントで決められるが、今大会はカウントされない“ボーナス扱い”となる。「他の選手よりも一つでも多く勝つことが(東京)五輪に近づくことになる。普段のワールドツアーよりも気合が入っている」と力を込めた。

 男女ともに16人の精鋭が頂点を争う新大会。「最近いい結果が残せていないので、優勝を目指して頑張りたい」。日本の若きエースは初代王者になれるか。